2022年秋アニメ紹介+評価
夏と冬が繰り返されるような気候ですが、秋アニメ紹介です。
またいつもの記事です。
同ランクでも上の方が面白いです。
評価基準などは過去記事を読んでください。
個人的アニメランキングのExcelファイルもここに置いておきます。
なお、映画に関しては10月-12月に上映開始になったものを秋アニメとしているので、『夏へのトンネル、さよならの出口』『雨を告げる漂流団地』は夏アニメの記事になっています。
SSS
ぼっち・ざ・ろっく! 確定
中学3年間を独りぼっちで過ごした孤高の人気インターネットギタリストのJKが主人公のギャグ日常系バンドアニメ。原作は『まんがタイムきららMAX』連載。
制作は『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』『明日ちゃんのセーラー服』等、大作アニメからそうでないアニメまでなんでも高品質に仕上げてしまうでお馴染みCloverWorksで、その中でも今作は日常系アニメ最高クラスの出来で、作画だけでなく、音楽音響テンポキャラデザ演技まで全てがバランスよく最高。青山吉能ここまで演技力高かったの知らなんだ。ありがとう音響監督さん。調べたら『呪術廻戦』『22/7』『ワンダーエッグ・プライオリティ』の人らしく、それは強い。
絵コンテ力が飛び抜けて高い。今年のアニメだと『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』の次に高い。かぐや様は構図と表現において怪物じみていたけれど、こちらは表現に極振りしている。その表情とその絵柄はどんな指示をすれば生まれるんだよ。
質だけでなく、面白さに関しても間違いなく日常系最強クラスなので、日常系あまり見ない人にも見てもらいたい。質で殴るタイプの面白さ。
個人的には、1クールアニメにおいては『ウマ娘 プリティーダービー Season 2』に次いで歴代2位の面白さ。特に1クールアニメ上位は感動系が占めるので特異中の特異。2022年ベストアニメ。
THE FIRST SLAM DUNK (映画) 確定
名作バスケットボール漫画・アニメ『SLAM DUNK』の26年ぶりの作品。原作の最終戦であるインターハイ2戦目、湘北高校対山王工業高校の試合を回想を交えて描いた作品。原作をタイトルといくつかの名言程度しか知らず、バスケのルールもほとんど知らない状態で見たけれど、非常に熱くなれる大傑作。
今作の主人公は宮城リョータであるが、原作の主人公は桜木花道であるため、試合中明らかに桜木花道の方が目立っていて宮城リョータが空気であるということくらいしか欠点が無い。リアルキャラクター系CGアニメとしては異例なほどにキャラクターが細かく躍動し、ボールを持ってからゴールに入るまでもほとんど誤魔化しが無く、作画アニメと遜色がない、どころかそれ以上に迫力のある映像に仕上がっている。多くのスポーツアニメに見られる戦略的な解説もほとんど無く、まさにリアルタイムでバスケをしているという興奮の渦に飲み込まれる。まさに別格のスポーツアニメ。
『ウマ娘』をスポーツアニメに含まなければ、個人的に見たことがあるスポーツアニメの中で1位の面白さ。また、歴代視聴劇場アニメ3位、2022年アニメ2位。
原作ミリしらで見てこれなので、原作ファンが見たら本当にヤバいことになる。
SS
すずめの戸締まり (映画) 確定
日本各地にある災厄が飛び出す後ろ戸を閉めて回る閉じ師の青年と、巻き込まれた女子高生の恋愛ロードムービー。
実際に起きた2011年3月11日の大震災がテーマになっており、本質的に重たい作品であるものの、122分間を全く感じさせない、飽きさせないコミカルなアニメになっている。映画館には小学生くらいの子を連れた親子が何組かいたが、終盤のオープンカーの件などで子供の笑い声も聞こえており、非常に良かった。この辺については入場特典である本作企画書にもこだわりが書かれているが、この企画書(および監督インタビュー)が非常に秀逸なので、ぜひ入場特典があるうちに見てもらいたい。
前述の通り、アニメーション映えという点において過去作より壮大な点がまず良かった。扉より出ずる災厄に対するアクションは映像だけで面白さを感じられるもので、静止画だけでなく、動画でも魅了できるのは非常に強い。
次に演技が良かった。メインの2人はともに声優初挑戦で、女の子の方は子役上がりの19歳の女優、青年の方はジャニーズ所属の俳優アイドルであり、青年の方はやや怪しい演技もあったが、全体的に文句を言うほどのものではなく、女の子の方は本職声優と比べても十分に高い演技力だった。特に叔母と諍うシーンは『響け!ユーフォニアム』シリーズかというくらい良かった。また、幼少期の声は現役の子役が務めていたが、この子の演技には危うく泣かされるくらい良かった。歴代のアニメでもこの子ほどの演技力のキャラクターはほとんどいないと思う。
あとは音響音楽が良かった。122分間を飽きさせないテンポづくりでは音が1番大事であり、戸締まり作品だけあって後ろ戸に限らず家の鍵や自転車の鍵を閉めるシーンが印象的に何度も入れられているが、これが非常に良かった。また、名作版権音楽がたくさん使われているのも、過去を目指す自動車旅に対してマッチしており良かった。
脚本も良かった。主人公の女の子は巻き込まれただけであるが、震災で母親を亡くした過去があり、それが命を懸けるほどの原動力に繋がり、災厄を封じて回る旅が成長に繋がっていくという非常にシンプルな構造を、最高の映像・音楽・演技で描き上げるのだから、当たり前の如く面白い。セリフの変化とか天才のそれ。
Twitterでは当たり障りのない感想が多かったけれど、個人的には新海誠監督作品の中で1番の傑作だと思います。
うたわれるもの 二人の白皇 確定
戦乱アニメ『うたわれるもの 偽りの仮面』の続編で、前作の終了時点からそのまま物語が始まる。その終了地点がこれからめちゃくちゃ面白くなる(すでに十分面白いが)というところだったので、始まった瞬間から非常に面白い。
前2作合わせて4クール見てから見ないと全く分からないけれど、それだけの価値があるので、視聴推奨。
絵柄がやや古臭いけれど、話の面白さだけでなく、メインヒロイン種田梨沙をはじめとした、実績ある萌え声優陣による萌えが凄い。メインキャラが種田梨沙、水瀬いのり、佐倉綾音なのでマジでごちうさ。
今期ないしは歴代アニメの中でもトップクラスの面白さ/質アニメ。
劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ (映画) 確定
星なき夜のアリアに続く、SAOプログレッシブの第2弾。星なき夜のアリアの少し後、テレビシリーズで言うと1期2話と3話の間のキリトとアスナ、時々アルゴの話。2話が1層攻略で終わり、3話では11層に到達したところから始まるが、本作は5層攻略とそれに関わるいざこざがメイン。
5層ボス戦が最大の見どころで、そもそもこんなのよく映像化できたなというボスを、なんでこのクオリティで作れる?という異次元の質で作っており、ボス戦だけで絶対見なければならないアニメになっている。もちろん、このシーンだけでなく、全てのシーンがめちゃくちゃ面白い。
話的には星なき夜のアリアの方が面白いが、ボス戦が2022年アニメ1位の出来なので、個人的にはこちらの方が上。それくらい凄い。
機動戦士ガンダム 水星の魔女 11話現在
百合ガンダムとかポリコレガンダムとかいろいろ話題になっているガンダム。自分はガンダムは00のファーストシーズンしか見たことがないので、他のシリーズと比べてどうかということはわかりませんが、普通に面白いと思います。
今までの視聴層とは違った、ロボットアニメオタクではない若い世代に見てもらえるような作品を目指しているらしく、国家間の戦争ではなく、企業間の競争に間接的に巻き込まれる、大企業に勤める親を持つ子供たちの学園生活が描かれている。
このアニメの最大の魅力は何といってもキャラクターで、2018年ごろから徐々に人気を獲得してきた市ノ瀬加那演じる主人公スレッタ・マーキュリーを中心に物語が展開されるので、細かいことを考えずに見ても面白い。話や設定は政略的であるが、それを気にすることなく見て面白いというのは、本当によくできている。ザ・優等アニメ。
百合に関しても10話11話が超巨大感情なので期待してOK。
ストーリーに作画に音楽にキャラクターにギャグにあらゆる隙がない。
かぐや様は告らせたい-ファーストキッスは終わらない- (映画) 確定
TVアニメ3期にあたる『かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-』の直後からクリスマスまでの話。開幕早々からマジで下ネタが酷い。小さい子供を連れた家族が見る中ピー音なしでSEXを連呼する人気女性声優の皆さんは本当に偉いです。
マジで序盤から中盤まで下ネタパラダイスで酷いけれど、終盤締めるところはキッチリ締めているので、まあかぐや様だなって感じのアニメ。
良くも悪くも本当に酷いアニメだけれど、常にめちゃくちゃ笑えるし、退屈しないアニメなのは確か。とはいえTVシリーズ3期と比べると大きく劣る。
S
異世界おじさん 12話現在
17年間昏睡状態だったおじさん(CV.子安武人)が目覚め、その間異世界に行っていたというコメディアニメ。コメディアニメには思えない重厚な雰囲気と質で、無職転生始まるかと思っていたけど、公式サイトにコメディって明言されているので助かった。
突っ込み役の甥は福山潤、異世界時代のメインヒロインは古き良きツンデレ戸松遥、他に小松未可子、悠木碧、豊崎愛生、鈴村健一、岡本信彦、金元寿子という鉄壁の布陣。本当にコメディ?
めちゃくちゃかっこいい曲、めちゃくちゃ凝ったドットイラスト映像に、キレッキレに踊るポリゴンおじさんというカッコ良さと面白さを兼ねそろえたOPは必見。
本来は夏アニメだったけれど、社内で新型コロナウイルスが流行ったとかで、秋に1話から再放送。
アキバ冥途戦争 確定
『花咲くいろは』『SHIROBAKO』『サクラクエスト』『白い砂のアクアトープ』に続く、Cygames×P.A.WORKSの渾身のお仕事アニメです。公式サイトが言っているんだから間違いないですね。
ネットミームに「〇〇からしか摂取できない栄養がある」というのがありますが、アキバ冥途戦争からしか摂取できない栄養、アキバ冥途戦争からしか生まれることのない感情、アキバ冥途戦争からしか発生しない衝撃があります。保証します。とりあえず1話見てください。その後の責任は保証しません。
マジで適当なアニメなので考えたら負けみたいなところはあるけれど、それはそれとしても十分面白いと思います。主に店長が。
僕が愛したすべての君へ 君を愛したひとりの僕へ (映画) 確定
あらすじすらも知らずに見たい人が少なくないと思うので、話については書きません。
観る順番で結末が大きく変わるふたつのラブストーリーということで、タツノコプロ(『ピンポン THE ANIMATION』『PSYCHO-PASS サイコパス 2』『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』等)内の新レーベルBAKKEN RECORDが作る『僕が愛したすべての君へ』と、トムス・エンタテインメント(『ルパン三世シリーズ』『名探偵コナンシリーズ』『彼女、お借りします』『Dr.STONE』等)が作る『君を愛したひとりの僕へ』の2つから成るアニメ映画。
多くのサイトなどで君愛→僕愛の順の視聴が進められており、自分も上映時間の関係でこの順番で視聴。結果的にこの順で良かったと思います。理由としては、僕愛から見ると僕愛があまり面白くないということ、僕愛から見ると君愛のヒロインにあまり思い入れることができないが、逆順だと両方のヒロインに思い入れることができること、君愛から見た方がストーリーが分かりやすいこと、が一般に挙げられています。これらの理由に加え、僕愛はそれなりのクオリティでできている(作画だけでなく脚本やテンポ感、演技など)に対し、君愛は全体的に杜撰(特に主人公とヒロインの母親の感情的な場面での演技が棒過ぎる)であるため、僕愛から見ると杜撰なアニメという印象が残ることも挙げられます。ただ、話の広がり方や回収の仕方に楽しみを求めるのであれば僕愛から見た方が良いかなと思います。
総評として、話の面白さだけを重視するのであれば、このアニメはめちゃくちゃ面白いと思います。ただ、アニメ的な面白さ(作画、音響、キャラクター・演技、テンポ等)は劇場アニメとしては微妙です。映画館だと4時間近い時間を連続して集中して見なければならず、細かい点まで追求して見るのは厳しいため、サブスクが来るまで待つか、原作小説を読むのが正解かなと思います。
SPY×FAMILY 確定
スパイの主人公が任務のために家族を作るアクションコメディ。父親はスパイ、母親は殺し屋、娘はエスパーで、お互い素性を隠して家族をするというもの。かなりギャグ色強めの平和なアニメ。
父親は江口拓也、母親は早見沙織、娘は種﨑敦美。種﨑敦美こんな声も出せるのかよ。
制作はWIT STUDIOとCloverWorksの合作。強いアニメ会社と強いアニメ会社が強い原作のアニメを作るならそりゃ強い。
後半クールのOPとEDの映像がそれぞれ単体で普通のアニメ1話作れるくらいのコストが掛かっていそうなレベルなので、前半クールを見ていない人も見る予定がない人も一度見てから視聴するか判断してもらいたい。OPとEDともに今期No.1映像。
チェンソーマン 確定
チェンソーの悪魔と契約したデビルハンターが主人公の話。原作読んでいないので全く詳しくありません。
読み切り漫画『ルックバック』『さよなら絵梨』が大きく話題となった天才藤本タツキの連載が原作で、放送前からOP米津玄師と12組の豪華アーティストによる週替わりED、非制作委員会方式で『進撃の巨人 The Final Season』『呪術廻戦』『賭ケグルイ』『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』『残響のテロル』等の非常に高いレベルの作画アニメを作ってきたMAPPAが『進撃の巨人 The Final Season』『呪術廻戦』『サマータイムレンダ』等のシリーズ構成を務める瀬古浩司を脚本家に作るということで、放送前から覇権の声が多く聞かれた作品。
いざ1話放送したところ、原作ファンやそうでない人からもかなり賛否両論となった問題作。重要なセリフの改変や悪い意味でヌルヌルのCGを叩く声や、キャラクターの声の解釈不一致を嘆く声もあれば、逆に見たかったものが全て見れたというような声も。原作を知らない個人的な意見で言えば、放送前から言われていた期待値を大きく下回るような作画(正確にはCG)と演出だったなというところ。作画もCGも全アニメの平均値を大きく上回っているものの、上記に挙げたようなMAPPA作品の中でも最高質のものと比べると見劣りするというか、そもそもCGの中で高品質というだけで良作画と比べると勝ち目がない。一部で「あれはCGじゃないコマ送りで見れば作画だとわかる」というような声があったので5回くらい細かく止めて見返しましたけど、ほとんどCGだと思います。もちろん作画の部分もあるけれど、多くはCGに作画を載せたような作りで、そこを作画と言っているのだろうか?クレジットの3DCGアニメーターの人数見ても作画だと言えますか?そもそも作画ならもっと良い出来のものが作れたでしょう(『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』10話とか『残響のテロル』1話とか見てきてください)。
8話のサムライソード登場からは確実に面白いと言える面白さだけれど、前半の負債を返し切るほどの面白さではない。後半の面白さ平均でも覇権争いに参加すらさせてもらえない可哀想な作品。8話単体で見れば今期の面白かった回トップ10にはギリギリ入れないこともないかもしれない。
主人公を岡本信彦や宮野真守あたりの堅い声優にしておけばまだ救われていたかもしれない。
偏差値70くらいのアニメが出てくると思っていたら57.5くらいのアニメが出てきたので、それは叩かれても仕方ないでしょう。
かがみの孤城 (映画) 確定
不登校の子供たち7人が鏡の中の城に集められ、願いを叶える鍵を探すというファンタジーミステリー。ミステリーの部分はそんなに難しい設定や伏線でもないので、ミステリー要素を楽しむよりかは子供たちの成長を見守る作品。
鍵を探すと言っても1日2日で一気に探すのではなく、約1年間の毎日9時から17時までの間城は開かれ、その間に鍵を探してもいいし、ゲームやお茶をしてもいいといった、まさに不登校の子供たちにとっての居場所となるのが鏡の城であり、心に傷を負った子供たちが成長する場となっている。
テーマや設定は面白く、話の質やアニメの質もそれなりのアニメだけれど、116分というやや長尺のアニメであり、話の上でもアニメの上でも大きな動きは少ないため、良作ではあるが火力に乏しい作品。
オーディオブック版は全員人気アニメ声優で構成されていたが、今作では10代・20代の声優歴のない俳優・女優や声優歴のある女優等、本職が声優でない人間が多く起用されている。とはいえあまり大きな違和感はない程度には演技力が高い。
制作はA-1 Pictures。
Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ- 確定
DIY部とかいう現実に存在するのか怪しい部活動に興じる女子高生のゆるゆる日常アニメ。『らき☆すた』並に緩く、『らき☆すた』並に作画が良い。MSI、マジで・作画が・良い。
主人公の幼馴染のぷりんちゃん、どう考えても強い独占欲を抱く百合女なので、百合好きは見得。DIY、どう考えても・市ノ瀬加那は・百合。
刺さる人にはとことんぶっ刺さるアニメだと思うので、まずは公式PVを見てもらいたい。
4人はそれぞれウソをつく 確定
4人の仲良し高校生、彼女らはそれぞれ、宇宙人の大佐、現役の忍者、人の心が読めるサイキッカー、男、ということをお互いに隠しており、バレないように学校生活を送るという日常系ギャグアニメ。
サイキッカーの子だけは大佐と忍者の心が読める(男の心は読めないが、なぜ読めないのかを分かっていない)ため、2人の正体を知っており、作中ではツッコミ役なのだが、このサイキッカーの声優が佐倉綾音なため、めちゃくちゃキレのあるツッコミが聞ける。このキャスティングは偉すぎるって。
6話まではそれなりによくあるアニメって感じだけれど、7話で巨大感情注意報が出てから止まらなくなる、今期のダークホース枠その1。
アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】 確定
人気?スマホゲームアークナイツのアニメ化作品。
鉱石病に感染し迫害される者たちの組織レユニオンと製薬会社ロドスの対立を描いた異能力系戦争アニメ。
制作はYoster Pictures。黒沢ともよや種﨑敦美を中心とした高い演技力のキャストと、高い作画力を活かした荘厳な雰囲気が最大の魅力。というか、それしか魅力がないというくらい話が薄い。そして、話の薄さを補って尚余りある雰囲気力。歴代最高クラスの雰囲気アニメ。
A
ブルーロック 12話現在
世界一のストライカーを生み出すために集められた300人の高校生フォワードが青い監獄"ブルーロック"に集められ、切磋琢磨する変わったサッカーアニメ。前期は正統派サッカーアニメ『アオアシ』があったけれど、それとは完全に別ジャンルと言っていい。
キャラクターが男ばかりで全体的にうざったく、何となく気持ち悪いことに目をつむれば十分に面白く、質も高い。
制作は『星合の空』『推しが武道館いってくれたら死ぬ』『転生したらスライムだった件』『Rewrite』等の神アニメからクソアニメまで幅広く作るエイトビット。原作が強いらしい。
PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL 確定
説明不要かなと思いますが、羊毛フェルトで作られたモルカーとジオラマや実写の人間などを組み合わせて作られたストップモーションアニメ『PUI PUI モルカー』の2期。1話あたり2分40秒。
1話の事故で複数のビルを倒壊させる被害の事故を起こしたモルカーが、ドライビングスクールに送られる話。
真の平和アニメ。
不徳のギルド《ちょっと不徳な 配信ver.》 確定
狩人を引退し、青春することを夢見る主人公が、後任の女の子を連れて狩りに出ると、女の子がスライムに襲われたりという不徳なことが起きるアニメ。
《TV 放送 ver.》、《ちょっと不徳な 配信ver.》、《すごく不徳な AT-X ver.》、《完全に不徳な ディレクターズカット ver.》があるタイプのだいぶ不徳なアニメ。
見れば見るほど楽しめ、好きになっていくタイプのするめアニメ。
OPは佐咲紗花×ヒゲドライバー、EDは栗林みな実×三好啓太(ぺのれり)。
皆さんは誰が好きですか?僕はやっぱりトキシッコですね。黒髪太眉大人ロリ小さすぎない可愛らしい胸タイツで露出ゼロ。キャラデザが優れすぎているし、ダウナー系の声や性格までパーフェクトすぎる。
なんかこのアニメ見ると100人中100人がトキシッコに行き着くらしい。そりゃそうだろ。
陰の実力者になりたくて! 13話現在
普段はモブを演じておきながら、実は最強というキャラに憧れるという中二病を拗らせた少年が、異世界転生し、陰の実力者になる話。
今期もっとも気合の入ったキャスティング。制作は『落第騎士の英雄譚』『グランベルム』『ダーウィンズゲーム』等のNexus。良質な作画を用いた面白いクソアニメ枠。
恋愛フロップス 11話現在
毎秒股間がグーテンモルゲンするタイプのちょいエロ系ラブコメ。主人公は第1話Aパートにして赤メガネ黒髪おさげ2本触覚JK(CV.伊藤未来)に馬乗りされパンツを拾い、チャイナドレス緑髪おっとり巨乳中国人教師(CV.金元寿子)を押し倒して胸を揉み、黄茶髪ショートヘア元気っ子ドイツ人JK(CV.高野麻里佳)が股間から顔に突っ込んできて顔面騎乗、赤髪ツインテ貧乳ロリアメリカ人JK(CV.竹達彩奈)のブラジャーを拾い、白髪ショート童顔ホットパンツ男の娘ブルガリア人DK(CV.高橋李依)が発情した犬に襲われるのを目撃するという、あまりに羨ましいけしからん展開の数々。しかも彼彼女らは全員主人公の担任・クラスメイトになるという怒涛の展開。1つのクラスに1度に4人も転校させるな。
とにかく声も外見も強い女の子とのけしからんラブコメ、つまらないわけがない。
前半も後半も頭のおかしい展開が続くけれど、ちゃんと伏線になっていて回収されるのマジで頭おかしいよ。加藤英美里起用できるのもマジで頭おかしいよ。
4ウソには劣るけれど、今期のダークホース枠その2。
新米錬金術師の店舗経営 確定
両親を盗賊に殺された女の子(この重い設定要ります?)が、錬金術師となり辺境の地でお店を開く話。日常系異世界アニメ。
基本的には普通の日常系アニメの面白さだけれど、師匠がらみの話は結構心が温まる(温まっているの俺だけ?)良作。
あと11話のサラマンダーに止めを刺す極一瞬だけれど、作画が2022年ベスト争いに食い込むくらいに跳ね上がるので、そこだけでも見てくれという気持ち。
最終話は巨大な満月を背景に、師匠に剣の稽古をつけてもらうシーンがあるのだけれど、このシーンがまた素晴らしい。
うちの師匠はしっぽがない 確定
人間に化けた狐落語家に魅入られ、弟子入りする化け狸の女の子が主人公の落語アニメ。
落語シーンは大正当時の言葉遣いのままなので、聞いていてもよくわからないけれど、各話の最後に解説コーナーがあるのでご安心。
特に面白くもつまらなくもないけれど、まあ良作かなといった具合の作品。
B
夫婦以上、恋人未満。 確定
夫婦実習という、男女ペアで1つの部屋に住み、夫婦生活を送るとかいうどこのエロ漫画設定?なアニメ。
肩出し胸出し片脚シュシュルーズソックス制服ピンクロングヘア巨乳ツンデレ痴女ギャルCV大西沙織とかいう、安直にエロ可愛い属性詰めました、がメインヒロイン。主人公を童貞呼ばわりするが、1話から行ってきますのキスを要求したり、傘を忘れた主人公を迎えに来たり、オムライスにハートと好きを書いたり、秒速デレデレ甘々ヒロイン。サブヒロインは巨乳清楚幼馴染CV宮下早紀。
主人公とメインヒロインはそれぞれ別に好きな人がいるが、同時に夫婦であり、また、お互いの好きな相手同士もまた夫婦という設定。その割に序盤から終盤までずっと主人公とメインヒロインでイチャイチャしている。何を見させられています?
何もかもご都合主義エロ漫画なので、そういうノリを楽しめない人にとってはワーストクラスになりそう。
完全に大西沙織におんぶにだっこな作品。
勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う 確定
タイトル通り、ビジュアル通りの軽さのアニメ。勇者パーティーを力不足で追い出されたが、実は凄いビーストテイマーだった、なパターン。勇者パーティーのキャラクター全員性格が終わっていて逆に凄い。『聲の形』のキャラでも表面上は取り繕うのに。
メインヒロイン和氣あず未他、大久保瑠美、田中美海、指出毬亜、高野麻里佳が最強種として出てくる。勇者パーティーの女性は種﨑敦美と古賀葵で、正確悪い声の演技がピカイチ。
剣でしと大差ない面白さだけれど、こちらの方が可愛い女の子が多いので評価。
転生したら剣でした 確定
転生したら剣で、猫耳少女に拾われる話。
剣のCVがですね、三木眞一郎でしてね、え?猫耳少女のCVが加隈亜衣で天の声が藤井ゆきよで他のメインキャストが小清水亜美羽多野渉で、え?ベテランしかおらん。
テンプレ異世界の域を出ないアニメだけれど、モンスターのCGとか結構しっかりしていて評価できる。話は別に面白くはない。
ある朝、ダミーヘッドマイクになっていた俺クンの人生 確定
杉田智和が事故で死んだらダミヘになってしまった、な3分半アニメ。『180秒で君の耳を幸せにできるか?』の新バージョン。
180秒と制作会社や監督などはそのまま、絵柄や設定、キャスティングなどを入れ替え、杉田智和登用でギャグ色を強めた作品。僕は大西沙織目当てで見ましたが、こんなアニメ見るくらいなら
とか
とか
を聴いた方が2兆倍いいです。杉田使えば面白くなるみたいな考えは捨てろ。
聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal- 1話切り
スクウェア・エニックスの『聖剣伝説』シリーズのうちの1作、『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』を原作としたアニメ。
ストーリーは1話じゃよくわかりません。
制作は『Lapis Re:LiGHTs』『天才王子の赤字国家再生術』等の横浜アニメーションラボと『十二大戦』『Re:ステージ! ドリームデイズ♪』等のグラフィニカ。どちらも元請けではあまり作らないので、どのような出来になるか全く不明。
原作ゲーム知らない人が見ても仕方のない作品っぽい雰囲気が出ているので1話で撤退。
C
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました 確定
ゲームの悪役令嬢に転生したけど、このままだとラスボスに殺されてしまうからラスボスにお近づきになってフラグを折っておこう、なアニメ。はめフラか?
中盤で主人公が男に成りすまして学園生活を送る話があり、その部分はそこそこ面白いけれど、それ以外は微妙。
虫かぶり姫 確定
本好き令嬢の勘違いラブファンタジーらしいです。知らんけど。
主人公の女の子が健気に暮らしているだけなのに、周りで自分を巡って事件が起きて、なんか知らんけど勝手に良い感じに解決されるということを繰り返すようなアニメ。別につまらないというわけではないのだけれど、あんまりアニメ向きではないし、非常に地味。地味of地味。The 地味est。
農民関連のスキルばっか上げてたら何故か強くなった。 確定
頭空っぽにして「くだらねぇ~」って言いながら見るタイプのIQ2のアニメ。クソアニメハンターにとっては良いクソアニメ。真面目なアニメにしか興味がない人が見ると正気を保っていられなくなる。その割に作画は安定しているし、CGはそこそこレベルが高い。しかも微妙に話が重い。どうして......。
多分まともだけれど記憶に残らないアニメが作れたところを「このアニメはクソアニメ枠で行くので、このシーンはもう少し質抑えめにしてください」みたいな指示がたくさんあったんじゃないかと思われる。
D
VAZZROCK THE ANIMATION 1話切り
ツキノ芸能プロダクションという架空の芸能事務所に所属するアイドルたちの話。『ツキウタ。』のシリーズで、いわゆる2.5次元アイドル。
元のコンテンツのファン向けの作品であって、このアニメは単体で見るようにはできていないため、注意。
評価は元作品を知らないただのアニメオタクとしてアニメを見た際の評価。
うる星やつら 2話Aパート切り。
1981年に一度アニメ化している、みんな名前くらいは知っているけれどどんな話かはよく知らない系アニメのリメイク。
地球を侵略しに来た宇宙人の娘ラムが、主人公諸星あたると地球の命運を賭けた鬼ごっこをし、なんやかんやでラムがあたるのもとに押しかけ女房する話。
ノイタミナ枠で、主人公が神谷浩史、ラムが上坂すみれ、幼馴染が内田真礼等、今期No.1豪華キャスティングという気合の入り方。制作は『ジョジョの奇妙な冒険』のdavid production。
流石にビッグタイトルなだけあって作画の質は高いものの、逆に言えばそれくらいしか見どころがなく、中途半端に良質なため有象無象の異世界クソアニメたちのような楽しみ方もできず、本当につまらない。40年前なら戦えたのかもしれないけれど、作画や声優を今風にしただけの古いノリで、新規を取り込むつもりは毛頭ない作品。
E
該当なし
F
該当なし