2021年秋アニメ紹介+評価
明けましておめでとうございます。
2020年春アニメぶりに書く気になったので、めちゃくちゃ久しぶりですね。
評価基準などは過去記事を読んでください。
それから、個人的アニメランキングのExcelファイルもここに置いておきます。
SSS
アイの歌声を聴かせて (映画)
アンドロイド女子高生が周りの人にバレずに高校生活を送れるかっていうテストの中での青春ストーリー。倫理観と試験項目見直した方がいいですよ。
ミュージカル調のハイテンポなドタバタ劇で、108分とは思えぬ濃厚な脚本が魅力。
アニメ映えを意識したシーンの数々で、面白いシーンしかない。明るくコミカルな中に微かに不穏な空気を漂わせていくのが、ラスト前の緊張感を高めて、最後に爆発。本当に素晴らしい脚本。
J.C.STAFFまだ息していたんだな。
SS
劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア
ソードアート・オンライン1期2話までのアスナサイドのエピソード。
何が面白いかを言語化するのが難しいけれど、SAO1期以上の脚本と劇場版の作画でSAO1期が帰ってきたと言えば、十分だろう。
1期では第3話がSAO世界の絶望を描く回であり、不条理に振り回されるキャラクターを描いているが、今作ではそれが一層リアルに描写されている。また、キリトがどれだけアスナに影響を与えたのかという点が補完されるのも非常に嬉しい。
最大の盛り上がりは第1層ボス戦であるが、TVシリーズからより大迫力にリメイクされているというだけでもアニメSAO好きにはたまらない。ディアベルはん、また救えなかったよ。
無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ 2クール目
圧倒的クオリティで話題になった無職転生の後半クール。
見ていない人はいないはずなので特に語ることもないが、ルーデウス、エリス、ルイジェルドの関係性、著者が天才すぎるのでは。
原作勢でない身で言えば、物語の目的地が見えないため、それが少し視聴しづらい。転移災害とか突拍子すぎるし、変態王子兄弟がどのようにストーリーに干渉してくるのかなどが全く見えないため、現時点では賞賛できない。続編を早く作ってくれ。とはいえ保証された作品と言ってよいので、見て間違いはない。もっとも、見ていない人はいないはずであるが。
S
フラ・フラダンス
東日本大震災後の福島県いわき市を舞台に、フラダンスを仕事とする新人ダンサーたちの話。
総監督は鋼の錬金術師やガンダム00、楽園追放などの水島精二、監督はガンダムビルドダイバーズや劇場版アイカツスターズ!などの綿田慎也、脚本はヴァイオレット・エヴァーガーデン、けいおん!、のんのんびより、ガールズ&パンツァー、ブルーピリオドなどの吉田玲子など、豪華なスタッフが揃っている。アイカツシリーズ関係者が多いため、アイカツ!主人公、星宮いちごが応援大使を務めており、来場者特典でコラボ色紙が配布された。
しかしながら、作品自体はカリスマ性を感じず、目新しさもない。が、非常に丁寧な脚本で、だんだんとキャラクターに惹かれていき、最後は心温まる王道作品。
86ーエイティシックスー 2クール目(21話現在)
襲い来る無人戦闘機械と戦うことを強制された少年少女たちの物語。
他足歩行兵器が嫌いな人はいない。
1クール目は設定布石感の強い盛り上がりに欠けるアニメであったが、後半クールは1話1話がより重く、より繊細に描かれており、一気に伸びてきた。
次回が3月で、まだ2話?残しているため、十分覇権を狙える範囲である。
ところで、公式サイト重すぎないか。話の重さを反映しているのか?
ブルーピリオド
高校から美術に惹かれ、美大合格を目指す受験アニメ。
リアル系な作品であり、非常に淡々としていて、ほぼ抑揚の抑しかないアニメだけれど、それでいてキャラが立っていて、最終話一瞬の揚だけで12話すべてを掻っ攫っていく面白さ。しかし、最終話以外つまらないのかと言われればそんなことなく、最初から最後まですべてが面白い。最終話の満足感は体操ザムライと言えば伝わるだろうか。
フラ・フラダンスでも触れたが、脚本吉田玲子は偉大である。
白い砂のアクアトープ 2クール目
花咲くいろは、SHIROBAKO、サクラクエストに続く、P.A.WORKSの働く女の子シリーズ第4弾。舞台は沖縄の水族館。
花咲くいろは、SHIROBAKOほどキレのあるアニメではなく、サクラクエストほど一般的でなくもなく、リアルで落ち着いた等身大の作風。
爆発的な面白さはないものの、2クール掛けてじわじわと調子を上げる誰もにオススメできる1作。
あとは副館長をパワハラで降格させていれば完璧だった。
先輩がうざい後輩の話
社会人のラブコメ日常アニメ。緑髪が地毛は嘘やろ。
制作動画工房。勝ち。主人公楠木ともり、勝ち。メインキャラ早見沙織、青山玲菜、古賀葵、勝ち。
とにかく楽しいOP、丁寧な作画の萌え表情、完璧な間の作り、どれをとっても動画工房クオリティで、期待を裏切らない。
僕はやっぱり月城モナで。
月とライカと吸血姫
吸血姫と書いてノスフェラトゥ、当然読めますよね?
人類初の有人宇宙飛行の実験体の吸血鬼と若き候補生の恋愛アニメ。
メインヒロイン林原めぐみ。令和3年だぞ?
ストーリーはあるものの、基本的に日常系のような作風で、見やすい。
飛び抜けて面白いようなシーンはないものの、安定してずっと面白い。
テスラノート
CG中心のB級スパイアクションアニメ。公式サイトの作りがもうB級。公式サイトにある超本格スパイアクションっていうのは誇張ですね。
CG部分は割と良質で、瞬間瞬間ではめちゃくちゃクオリティが高かったりする。めちゃくちゃクオリティが低かったりもする。作画と混ざったりもする。
特別面白いストーリーではないけれど、手数の多さと実力は声優陣のユニークなキャラクターが魅力的でいくらでも見ていられる。小原好美×鈴木達央×前野智昭、諏訪部順一×神谷浩史は強いって。
EDは主人公が踊るCGのシルエットで、曲と相まってめちゃくちゃ良い。
A
世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する
暗殺者が異世界転生して勇者暗殺を目指すアニメ。
OPがオシャレで詠唱がクソダサい。
暗殺シーンもバトルシーンも異常に少なく、ほぼ地固めにもかかわらず、意味わからないくらい丁寧な脚本、良質な作画、良質な音響、良質な声優で面白い。
上田麗奈演じる幼馴染のディア、高田憂希演じる巨乳メイドのタルト、下地紫野演じるオトナ可愛いマーハ、とても選べないだろう。女神田村ゆかりはなんだったのか。
2期に期待。転生前の暗殺者でアニメ作ってもええんやで。
王様ランキング 1クール目(11話現在)
生まれつき耳が聞こえず、口もきけず、まともに剣すら振れぬほど非力な王子の物語。
ノイタミナらしいThe アニメな絵柄でありながら、ややダークなストーリー。
登場キャラクターが多く、初めはなんだこいつと思うようなキャラも、だんだん深堀りされるにつれ、魅力的なキャラへと変貌していく。
第3弾本PV見ると後半の爆伸びが予想されるし、今でも十分面白いけれど、まだストーリーの核心には触れていないので、現状はこの評価。
逆転世界ノ電池少女
サブカルを排斥しようとする並行世界の日本からの侵略者に立ち向かうロボットアニメ。
ときめきをパワーに戦うっていう設定と、絵柄に似合わず対話シーンが多い作りが良い。あとボクっ娘。
まあまあ面白いけれど、1話が1番ときめきMAXなのと、敵陣営に魅力的(そうな)キャラが多いが、それが上手く活用されていないのが惜しい。キャスティングもめちゃくちゃいいのに。
プラチナエンド 1クール目(12話現在)
生きる希望をなくした主人公が、神候補として天使に選ばれ、デスゲームに参加することとなる話。
作風とかしっかりしているし、一応頭脳戦っぽいことやっている割に漂うB級臭。やっぱり脚本が甘いんじゃないか。
とはいえ、それなりに手数も多いし、作画が良くなった出会って5秒でバトルだと思えばそこそこ戦える作品。1クールで良くない?
takt op.Destiny
タクトオーパスディスティニーと読みます。
ムジカートと呼ばれる人間兵器の少女とコンダクターと呼ばれる指揮者が怪物を相手に戦う話。
MAPPA×MADHOUSEという最強の布陣で、それに見合う上位クラスの作画で非常に期待値が高い作品ではあった。しかし、音楽を題材にしているにもかかわらず、音楽要素があまりに欠けている上、そもそも音楽要素があまりに不要であり、また、主軸の話がそんなに面白くなく、浅いため期待外れ感が強い。タクトを振りながら戦闘指揮をするの普通にダサいし。
主軸の話でない部分(キャラクターの内面に触れるような話)はまあまあ面白い。
最果てのパラディン 11話現在
アンデッドに育てられ、パラディンとなった少年の異世界転生もの。
作風は大物間を漂わせていながら、非常に影が薄い。無職転生が悪い。
これも物語がどこに向かいたいのかよくわからない作品であり、無職転生ほどのリソースはないから必見とはいかないが、丁寧に描かれており、悪い作品ではない。特別盛り上がるところもないので往々にして中の上程度であるが。
2期決まったらしいですね。まあ2期ないと何もないからね。
サクガン
Project ANIMAというオリジナルTVアニメプロジェクトの第一弾「SF・ロボットアニメ部門」作品。
話は結局方向がぶれたというか視聴者の望んでいたであろう方向にはいかなかったためよくわからないが、一応父娘でロボットを操り、怪獣やテロリストと戦いながらラビリンスを冒険する話。
1話と最後の2話は結構よかったのだけれど、中盤の話が明らかに下振れており、ネタ枠扱いされる始末。明らかに2期に続くという感じではあったが、本当に2期作れるのか?といった感じで非常に心配。
B
SELECTION PROJECT
9人の少女たちのアイドルオーディションの話。
制作は先輩がうざいと同じく動画工房であり、CGのライブシーンは非常に良質であるが、それ以外は第1話以外パッとしない。
よく言えば等身大、悪く言えば地味なキャラクターが多く、ストーリーも地味。第1話が1番面白い。
至る所でアイドリープライドのパクリと言われており、アイプラ2話で切った自分が見てもアイプラだったので、最後まで完走した人から見てもアイプラだったのだろう。一応上位互換らしい。知らんけど。
見える子ちゃん
幽霊が見えるようになってしまった女子高生のホラーコメディ。幽霊よりも胸とおしりに目が行くんですが。
キャストは雨宮天、本渡楓、佐倉綾音の安定した布陣。実際良かった。
絵柄は僧侶枠みたいだけれど、幽霊の作画は気合入っていて良い。それでも僧侶枠っぽいけど。
ちょくちょく良い話挟んでくるし、叙述的展開もしてくるなど、意外と引き出しが多い。
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
序盤はタイトル通りにスローライフ、後半は予想できる通り非スローライフする話。
リットという碧眼金髪巨乳高画質ヒロインが萌え萌えで、序盤のリットを中心としたスローライフ回は面白い。
反面、メインの非スローライフの話がよくわからない+つまらないで、後半大きく評価を落とすアニメ。だんだんリットの出番が少なくなるのは残念だけれど、リットは最初から最後までめちゃくちゃしっかり描きこまれていて、リットにハマったのなら最後まで見る価値はなくもない。コップクラフトかな?
でーじミーツガール
ED30秒本編90秒のショートアニメ。
沖縄のホテルを手伝う娘と客の青年のファンタジーアニメ。
絵柄・作画共に良質で、1分半なのがもったいない。
あまりに短尺すぎて面白い面白くないの土俵に立てていない。
キミとフィットボクシング
SwitchのゲームFit Boxingの3分アニメ。これを見ながらFit Boxingができるというアニメではなく、あくまで日常ギャグアニメ。
声優があまりにも豪華。10人(鬼頭明里、早見沙織、中村悠一、石田彰、大塚明夫、上坂すみれ、釘宮理恵、小清水亜美、田中敦子、緑川光)もキャストがいて全声優平均なら歴代最高クラスだと思われる。
最終巻のなるほどなぁ感は凄いけれど、決して面白くはない。
しょうたいむ!~歌のお姉さんだってしたい
父子家庭の父親と歌のお姉さんの3分恋愛アニメ。僧侶枠。
僧侶枠の割にそんな無理のある展開でもないし、幼い娘出してくるのは普通に卑怯だろ。
かぎなど
Key作品のクロスオーバーショートアニメ。異世界カルテットみたいなやつ。
Key作品のギャグをつまらなくして、感動要素を削った作品。じゃあ地獄やな。
1話4分なので許されるけれど、特に面白くはない。Key作品に想いを馳せるために見るアニメ。声優集めるのが大変そう。
2022年4月から2期やるらしい。
180秒で君の耳を幸せにできるか? (11話現在)
有名声優集めてASMRアニメ作りましたみたいなショートアニメ。
三上枝織、三森すずこ、和氣あず未、伊藤かな恵、芹澤優、古賀葵、速水奨。
普通のASMR作品に遠く及ばず。
ASMR僕のおすすめの人貼っておきます。別にこの人以外聞かないけど。
C
該当作品なし。
D
スーパー・クルックス
超能力を持ったスーパーヴィランたちが大金を稼ぐために大犯罪をするアニメ。
これだけ聞くと面白そうな気がする。実際手数はそれなりにあるためめちゃくちゃ見づらいというアニメではない。
しかしながら、ストーリーの出来が非常に悪く、「計画のためにこういう能力を持ったヴィランたちを集めました!」っていう説得力が皆無。キャラクターの心理状態も不自然で、整合性が取れていない。
13話全部見たところで何も得られない。