見るべきアニメ10選

祝!卒業要件達成!!!

 

ということで卒業が確定しました。同期のみんなもおつカラーズ☆

世間では、異種族レビュアーズが次々と放送自粛になってしまい、世界中が大パニックになっているところですが、僕個人はと言えば、人生最後のモラトリアムを淡々とアニメレビューに費やしているところです。アニメを見るには、人間の生涯はあまりにも短すぎる。そんなことを感じられる、インフィニット・デンドログラムをみんなも見よう。デンドロから逃げるな。

 

前置きはこれくらいにして、題の通り見るべきアニメ10選です。選定者は僕ただ一人。俺が正義だ。

 

今回の選出は面白い順に10個ではなく、見るべき10個です。見て欲しいなんて甘えた表現ではなく見るべきアニメです。面白さはもちろん保証します。

 

やがて君になる

皆さんもう見てますよね。なんなら原作も揃え終わっていると思います。でも選ぶ。

ジャンルは百合です。レズです。高田憂希寿美菜子、そして茅野愛衣の演技の殴り合いです。

個人的に百合作品ってそんなに好きじゃないんですよね。いくつか百合作品に触れましたけど、どれも感度が高い人向けというか、これを見て何を想えばいいんだろうというものが百合作品には多いんです。でもこれは違う。

なんていうか、感情が質量を持って飛んでくるんです。筋道立って計算された論理で脳に理解される。見やすさに衝撃を受けた作品。

話以外の点でも、作画音響演出演技全てにおいて完成され尽くしたアニメなので、見て損はないと思います。

 

ピンポン THE ANIMATION

ノイタミナ枠の卓球アニメです。非常にノイタミナらしい作画に加え、ピンポン玉が刻む小気味よいリズムが癖になります。

天才卓球少年ペコとスマイルが、才能に憧れ努力し続けた卓球選手たちとの勝負を通して成長していくという話です。はっきり言います。俺強系です。量産型俺強系とは一線を画す努力と才能の俺強系です。根底に卓球が好きで、卓球から逃れられないとさえ感じるような少年たちの、泥臭い青春の俺強系です。

とりあえず1話見ましょう。次の瞬間には次の話に手を出しているはずです。 

 

狼と香辛料

最近?原作の新刊とVRアニメが発売されました。タイトルくらいは聞いたことがあるって人が多いんじゃないでしょうか。2009年に2期放送なので10年以上前のアニメですね。僕は一昨年に初めて見ました。絵が古い!

はい。絵が古いです。絵は古いんですけど、それ故にか狼と香辛料の世界に呑み込まれます。呑み込まれたが最後出て来れません。

行商人ロレンスと狼の化身(ケモミミ美少女)ホロが、ホロの故郷を目指して2人で旅をする物語です。

中世ヨーロッパ風の世界が舞台で、量産型RPG異世界とは違った、どこかにあった異国を思わせる世界が、物語への旅路となります。

見ていると何だかとても懐かしい気分になると思います。絵が古いからではない。

 

リトルウィッチアカデミア

TRIGGERです。TRIGGERです。

キルラキル』『プロメア』『SSSS.GRIDMAN』ばかり有名でなぜか知名度が低い。めちゃくちゃ面白いのに!

映画2本とTVシリーズ2クールもあるのに!

キルラキルとプロメアはグレンラガンおなじみ今石洋之が監督を務め、中島かずきが脚本を書いていますが、リトルウィッチアカデミアグレンラガンのメカデザの吉成曜が監督を務めています。TRIGGERの次回作BNAは監督吉成曜脚本中島かずきですね。期待が高まる。BNAは諸星すみれ長縄まりあが出るらしいです。

日本人の少女アッコが魔女育成の学校、ルーナノヴァ魔法学校で魔法を学ぶ、学園モノ冒険譚です。アッコが魔女シャイニー・シャリオに憧れて学園に入学するところから物語が始まります。

アッコは大変落ちこぼれで、ホウキに乗って空を飛ぶことすらままならないのですが、それでもシャリオのような魔女になることを夢見てルームメイトやクラスメイトと協力や衝突を繰り返し、少しずつ成長していきます。

その過程の描き方が非常にTRIGGERらしさを感じさせます。キルラキルやプロメアほどのハイスピードではないですが、アッコの学園生活を、あまりにも丁寧かつ大胆なカートゥーン系の作画に乗せてコミカルに描いています。

先ほども言いましたが、監督吉成曜です。この人、画力が桁違いです。言いたいことは分かるな?

若手アニメーター育成プロジェクトアニメミライ2013』の作品。

公開順は映画『リトルウィッチアカデミア』→映画『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』→TVシリーズリトルウィッチアカデミア』ですが、どれから入ってもいいと思います。おすすめはTVシリーズから。

 

 

HELLSING OVA

OVAです。間違えないでください。TVシリーズなんてありません。

原作から20周年記念でBlu-ray BOXが出たので買いました。パッケージがめっちゃかっこいいです。

吸血鬼と吸血鬼ハンターのバトルアニメです。原作平野耕太

王立国教騎士団(通称ヘルシング機関)に属する対吸血鬼用吸血鬼アーカードが吸血鬼やらカトリックやらとドンパチする話です。ロンドンがナチスの残党によって火の海になります。作者ヒラコーがロンドンで受けた不快な出来事に対する報復という逸話があります。スタイリッシュ国際問題。宗教とか歴史について詳しくなくても楽しめます。

バトルアニメなんで特に書くことがないのですが、とにかく桁違いに、強い!!!かっこいい!!!熱い!!!面白い!!!!!です。見ればわかる。

キャラが凄くいいんですよ。ここまですべてのキャラに萌え萌えの燃え燃えになるアニメ、そうそうないと思います。キャラのこと書いても伝わらないと思うので、キャスト書き連ねておきます。中田譲治榊原良子折笠富美子清川元夢浪川大輔朴璐美平田広明五十嵐裕美飛田展男白石涼子子安武人高木渉大塚芳忠坂本真綾沢海陽子若本規夫速水奨斎賀みつき甲斐田裕子檜山修之

参考までに少佐演説載せておきます。  

 

 

プリンセス・プリンシパル

Studio 3Hzアクタスの合作。

3Hzは『天体のメソッド、』『ソードアート・オンライン  オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』が有名ですかね。同社『フリップフラッパーズ』『ライフル・イズ・ビューティフル』も非常に良質なアニメです。今期のA3!は修行したい人や自分を罰したい人にお勧めです。

アクタスガルパンが有名ですね。あとはガルパンが有名。

女の子×スパイアクションのアニメです。コンセプトがもう最高ですね。

見どころといえばやはりアクションでしょう。スパイと言えばアクション。Not隠密。前述の作品群にも負けず劣らずの素晴らしい作画で、圧倒的テンポ感で走って跳んで殴って撃って斬ってですよ。飛空艇の表層を機銃掃射を避けながら走るシーンがあるんですけどね。映えですよ。映え。映像映えが半端ない。話も単話完結で見やすく、飽きずに見続けられるのがポイント。そのうえ壮大で大変面白い。

全6章の映画第1章が4月10日上映開始。今すぐ見ろ。

 

ガールズ&パンツァー

ガルパンはいいぞ

わざわざ記事を書くまでもないのですが、身の回りのオタクがあまり話題にあげないので。

女の子×戦車。タイトル通りのコンセプト。大変すばらしい。

たかだか12話のアニメになんでこんなにキャラが多いんだってくらいのキャラ数だけれど、キャラデザが半端なく良い。なんでこんな描き分けられるんだ?

でも本質はキャラ萌えじゃないんですよ。とにかく熱い。

戦車道をやめる道を選んだ西住流家元の娘、西住みほが、転校先の学校で、もう一度戦車道に向き合うことになる。みほは素人ばかりの学校で、一から戦車道を指揮し、全国大会を勝ち進む。そして決勝戦で、姉のまほが率いる古巣、黒森峰女学園と激突する。

なんだ、百合か。

今のはTVシリーズの内容だけれど、劇場版はこの比じゃない超超超激熱展開です。371日間の上映記録は伊達じゃない。

監督水島努、音楽浜口史郎。『SHIROBAKO』『荒野のコトブキ飛行隊』もこのコンビです。

 

f:id:spds:20200302201748j:plain

僕の推しはもちろんカチューシャ

 

てさぐれ!部活もの

さぁ、カメラが下からグィ~ッとパーンしてタイトルロゴがドーン

世界一有名なOPの出だしフレーズですよね?(圧力)

監督石ダテコー太郎、アニメーション監督たつき、アニメーション制作ヤオヨロズたつき×ヤオヨロズといえば『けものフレンズ』が有名ですね。

直近のアニメだと『ひもてはうす』をイメージしてもらえばいいです。それです。それと比べ物にならないくらい面白いけど(個人差があります)。『直球表題ロボットアニメ』の方が伝わる人はそれで。

どんなアニメかというと、普通のアニメは絵に対し声優が声を当てるアフレコに対し、声を先に収録して、それに絵を当てるというプレスコのアドリブ満載声優大暴れ大喜利アニメ。声優イベとかラジオみたいな感覚で楽しめます。

キャストは西明日香明坂聡美荻野可鈴大橋彩香上田麗奈水原薫。嫌な予感しかしないぜ。上田麗奈の1人30役が有名ですね。

何が良いってとにかく笑える。とにかく楽しい。キャラの初期設定があるはずなのに、アドリブに合わせてどんどんキャラ設定が書き換わったり、中の人ネタでいじりあったり、下ネタ連呼したり、もうなんでもありですよ。

キャストの頑張りも凄いんですけど、スタッフの頑張りも物凄い。OPにもEDにも遊び心満載で、1期では12話かけてEDが成長。2期ではOPにアドリブが付いたり、EDが全話違ったり。

余りの人気ぶりに、ただの15分アニメのはずが連続2クールで24話放送+他作品とコラボして30分12話でリターン。他作品とコラボ!?

なんと『みならい女神 プルプルんシャルム』という映像化されていない漫画をてさぐれ!はアニメ化してしまったのです。

ということで追加キャスト三上枝織大久保瑠美小松未可子高森奈津美上坂すみれ。いいんですか!?

番外編、中の人たちが旅行をする『てさぐれ!旅もの その4』が先日2月19日に発売しました。3期から5年目だぞ。人気すぎるだろ。

中の人が好きなら見て間違いはない、というより、見たら中の人が好きになる一作。へごちん可愛いが過ぎるだろ!

 

f:id:spds:20200303204230j:plain

左から明坂聡美(巨乳の姿)、荻野可鈴大橋彩香西明日香

 

さくら荘のペットな彼女

J.C.STAFFの数少ない面白いアニメ。

これもラノベ原作でかなり有名なアニメなので、書くまでもないけれど紹介します。

まずスペック。原作は『青春ブタ野郎シリーズ』の鴨志田一、監督は『ノーゲーム・ノーライフ』『宇宙よりも遠い場所』のいしづかあつこ、シリーズ構成は『とらドラ!』『GOSICK-ゴシック-』『花咲くいろは』『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』『さよならの朝に約束の花をかざろう』の岡田麿里。無敵か?

奇人変人が集まるさくら荘という学生寮の住人たちが夢を追いかける青春学園モノ。正直夢を追いかける部分はどうでもいいです。いや、よくないんですけど。

このアニメの見どころはやはり正当な「青春学園モノ」であるというところでしょう。アニメは主人公が神田空太が高校2年生の春から高校2年生の終わり、そして3年生になったところまで描かれます。その間にいろいろな出来事が起こるのですが、特に文化祭と卒業式を物語の盛り上がりのピークに置いています。この僅か2話のためだけに全ての物語を書いているのかと思うくらい、この2話の演出がとにかく秀逸です。さくら荘という閉じた集団が、学生たちが集まる場で、全力で内に秘めたる思いを叫ぶという構造が劇中の聴衆のテンションを引き上げ、それに視聴者が当てられる形で彼らのドラマが心に深々と突き刺さります。

このアニメ24話見るだけで、青春の1年間を追体験できるのです。

 

P.S.

序盤はそんなに面白くないけど切らないで。具体的には8話からが勝負。12話が最強。

最終話と最終話前話は個人的にアニメ史上最高の最終話と最終話前話です。マジで見ろよ。

 

f:id:spds:20200307223144j:plain

普段はコンタクト、オフ時は赤眼鏡、焦ると関西弁が出てしまう頑張るヒロインの代名詞、青山七海

 

CLANNAD

CLANNADは人生。よく聞くフレーズですね。
京都アニメーション制作のKey作品。泣きアニメの代表作。
原作は学園恋愛ノベルゲームで、女の子が演劇部を作るのを主人公が手伝うという話を主軸に、多数のキャラのルートを消化しつつも、メインのルートを貫き通す形になります。
全48(44+OVA4)話あるため、人に勧めづらいのが難点なんですが、決して見づらいわけではありません。話数は確かに48話あり、日常ギャグパートが主なのですが、相当数の小さな話で構成されておりピークは多いので、平均的な泣きアニメを4クール見るよりパフォーマンスが良いです(最初の大きいピークは9話目なのでそこは勘弁)。話の区切りが曖昧なところもありますが、1期が5+OVA2、2期が9+OVA2個の話で構成されており、1つの話で複数回感傷的なシーンがある事が多いので、20回以上は感傷に浸れるわけです。

アニメをパフォーマンスで語るなと突っ込みが入りそうなのでもっと内容に触れると、このアニメのメインのシナリオは「幼くして母親を亡くし、父親に男手一つで育てられた主人公岡崎朋也は、ある日父親と大喧嘩をし、それ以来2人の中は険悪になっていた。そんな中で出会ったのが古河渚であった。渚は身体が弱いため留年しており、人見知りをするため友達も少なかった。しかし、彼女は両親から目一杯の愛情を注がれており、とても幸せな家庭であった。朋也は渚の家族や友人との出会いの中で、家族の絆を知るのであった」といったところになります。このメインのシナリオは「親子」の愛情を描いており、サイドのシナリオも「親子」「兄弟姉妹」といった家族の愛情を中心に描いた作品になっています。なので、非常に感情移入しやすい話が多く、それらを京都アニメーション渾身の作画と音楽で盛大に演出してくれます。

また、Key作品の特徴として、基本パートはギャグシーンが多いというのがあり、CLANNADもその例なのですが、京アニ作画に加え、『銀魂』の新八や『血界戦線』のレオナルド・ウォッチなどの鋭い突っ込みをする役でおなじみの阪口大助さんをはじめとするレジェンド的声優陣のおかげでしっかり笑えるものになっています。なので、ただの泣きアニメではなく、何度も笑えて何度も泣けるアニメです。
CLANNADを見ようか迷っている方、まずはCLANNAD ~AFTER STORY~の7・8話の2話だけで良いので見ましょう。CLANNAD ~AFTER STORY~の5・6話と7・8話は他の話との関係が少ない、独立した回になっています。

 

P.S.

dアニメストアにはHD画質がなく、また、OVAが入っていませんが、OVAには「朋也と渚のデート」「智代ルートED」「朋也と出会う前の渚」「杏ルートED」という本編を超えかねない話が入っています。みんな、円盤買おう?

 

終わり

 

手洗いうがい、推しへの祈りを欠かさないようにしましょう。

 

P.S.

『劇場版「SHIROBAKO」』絶対に見ろ。マジで。個人的アニメ映画史上最高なので。

dアニメストアに最近来た『劇場版 幼女戦記』もここに書きたいくらい面白い。TVシリーズ見なくても圧巻の作画とテンポで十分に見られるはず。TVシリーズ見るべきではあるけれど。