2023年冬アニメ紹介+評価
『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第12話を見てから記憶と感情に障害が生じております。なんででしょうかね。
またいつもの記事です。
同ランクでも上の方が面白いです。
評価基準などは過去記事を読んでください。
個人的アニメランキングのExcelファイルもここに置いておきます。
SSS
BLUE GIANT (映画)
田舎で一人でサックスを吹いてきた青年が、高校卒業後、世界一のジャズプレイヤーになるために上京し、そこで出会った同い年のピアニストとジャズバンドを組む話。ストーリーとしては本当にそれだけで、ほとんどトリッキーな要素のない王道オブ王道、シンプルオブシンプルでありながら、歴代最高の面白さを叩き出す作品。総合的な面白さを話の複雑性で割った指標である 面白さ/複雑性 (考案者私)は他に類を見ない大きさを出している。
音楽アニメなので音響音楽においてもトップクラスでありながら、最大の見どころが音楽ではなく映像という怪物。アニメ制作会社でいえばCLAP(『映画大好きポンポさん』等)とコミックス・ウェーブ・フィルム(『君の名は。』等)とufotableとWIT STUDIOと京都アニメーションとCloverWorksとTRIGGERを足して割らなかったらこのアニメができる。
並のアニメであればクライマックスになるような演奏シーンが複数回あり、2時間とは思えない満足感なので、CLAPアニメに慣れてしまった短尺アニメ信奉者にもオススメ。というより全人類において見ない択が存在しない。
SS
グリッドマン ユニバース
『SSSS.GRIDMAN』『SSSS.DYNAZENON』2つの世界が交わり、恋愛要素が肥大化したと思ったら特撮要素も肥大化した巨大アニメ。話としては前述の2作の後の話で、前者の世界・キャラに後者のキャラが紛れ込む形になっており、先に2作を見ておくのが必須。細かい話の内容はそこまで覚えていなくても冒頭でおさらいしてくれるので、TV放送時にさらっと見ていた程度で問題なし。さすがにある程度キャラクターを覚えていないといけないけれど。
作中で六花と内海が文化祭で行う演劇の脚本を任されており、六花は劇のキャラクター、特に新条アカネにこだわりを持つ一方、内海はアクションで観客を惹きつけることも必要という主旨の会話があるけれど、まさにこの作品はそれで、前半は怪獣じゃなくても十分成り立つ話を展開して、少し物足りなさを感じ始めてきたところでグリッドマン/ダイナゼノン要素が「待たせたな」と言わんばかりに猛威を振るい始めるのが良い。裕太らグリッドマン主人公はダイナゼノン主人公がどんな戦いをしてきてどんな能力があるのか知らない状態で、蓬が急に生身で道具も使わずに「インスタンス・ドミネーション」するの、あまりにもカッコいい。
TVシリーズは結構人を選ぶ作品だったとは思うけれど、こちらは主人公たちの恋愛を追うだけで十二分に面白く、おまけに大迫力の特撮バトルが見れるので、見て損はしないでしょう。
アイカツ！ 10th STORY 未来へのSTARWAY (映画)
アイカツ無印の主人公である星宮いちごたちの卒業記念ライブや大人になった彼女たちを描く10thアニバーサリー作品。
オトナあおい姐さんやオトナユリカ様が見られるだけで満足度がとんでもないことになってる。元中学生アイドルたちの貴重な飲酒シーン、強すぎる。
とはいえアイカツ無印が好きな自分でも手放しで褒められるほどの作品ではないので、あくまでアイカツ好きな人向けの作品。中の人たちもかなり歳をとったため、TVアニメと全然声違くないか？ってキャラクターがいるのが悲しい。主にあおい姐さんとかおとめちゃんとかあおい姐さんとかあおい姐さんとか。声変わりするような歳じゃなくない？
なにより尺が短すぎるので、ライブシーンも必然的に少ないのが残念。どうして......。
S
TRIGUN STAMPEDE 確定
立ち寄った街がことごとく災いに見舞われることから、ヒューマノイド・タイフーンの異名をつけられた賞金首の男が主人公の、ガンアクションCGアニメ。『ボーダーランズ』や『フォールアウト』のようなヒャッハーな世界観。
砂漠に覆われた惑星を舞台に、莫大なエネルギーを生み出す生命体「プラント」とプラントを消費し生きる人間の軋轢が、人類を滅ぼしかねない大事件へと発展していくというSF作品。6話のラストあまりにもクライマックスで、めちゃくちゃかっこいいので、それだけで一見の価値アリ。ただ、やはり最終回のCGアニメの特徴を活かした大きく動く迫力のアクションシーンと、後を引く衝撃のラストはまさに覇権に相応しい。
とにかくコミカルなセリフ回しやキャラクターが魅力的。『荒野のコトブキ飛行隊』や『アクダマドライブ』、TRIGGER作品が好きなら好きでしょう。
陰の実力者になりたくて！ 確定
普段はモブを演じておきながら、実は最強というキャラに憧れるという中二病を拗らせた少年が、異世界転生し、表の顔は平々凡々なモブ学生、裏の顔は暗躍する裏組織「シャドーガーデン」のリーダーとして振る舞う中二病全開俺つよアニメ。
前半は学園生活がメインで、テロリストに占拠された学校を開放していく展開、後半は全く期待されない無名無情報の放浪騎士として剣術大会に出場し、強豪たち相手に舐めプしたり瞬殺したりと、まさに中二病の完成形展開が非常に面白い。一応裏で政治的な事件とかが起きていたりするけれど、あくまで力で全部解決する展開がいい。
キャストは山下誠一郎、瀬戸麻沙美、水瀬いのり、三森すずこ、ファイルーズあい、金本寿子、朝井彩加、近藤玲奈、花澤香菜、日笠陽子、日高里菜、白石晴香、会沢紗弥、松岡禎丞、松重慎、等。気合が違いすぎる。
制作は『落第騎士の英雄譚』『グランベルム』『ダーウィンズゲーム』等のNexus。良質な作画を用いた面白いクソアニメ枠。
ブルーロック 確定
世界一のストライカーを生み出すために集められた300人の高校生フォワードが青い監獄"ブルーロック"に集められ、切磋琢磨する変わったサッカーアニメ。前期は正統派サッカーアニメ『アオアシ』があったけれど、それとは完全に別ジャンルと言っていい。
キャラクターが男ばかりで全体的にうざったく、何となく気持ち悪いことに目をつむれば十分に面白く、質も高い。特に後半クールはうざいキャラが減ったことに加え、少数対少数のチーム戦で明確に格上なブルーロックランキング1位に挑んでいく熱い展開で、一気に準覇権群まで上り詰めてきたアニメ。
制作は『星合の空』『推しが武道館いってくれたら死ぬ』『転生したらスライムだった件』『Rewrite』等の神アニメからクソアニメまで幅広く作るエイトビット。原作が強いらしい。
シュガーアップル・フェアリーテイル 確定
芸術的な砂糖菓子を作る職人である一流の銀砂糖師を目指す少女アンが、戦闘妖精と呼ばれるイケメン妖精シャル・フェン・シャルを護衛に雇って、品評会に作品を出し、賞を狙う話。
男女問わず登場人物のほとんどがアンにせこい攻撃を仕掛けてくるゲス野郎か、アンを助けてくれるけれど正確に問題がある野郎という厳しい現実の中で、最後はちゃんと報われるというスカッと展開系アニメなので、かなり見る人を選ぶ作品。もう1つストーリーの軸としてはアンとシャルのラブストーリーがあるので、一応そちらも美味しい作品。
Buddy Daddies 確定
殺し屋稼業の2人の青年が、殺してしまった相手の幼い娘のミリを成り行きで育てることになってしまったP.A.WORKSオリジナルアニメ。
殺した相手の娘を、事実を伏せたまま育てるので、設定としては重いけれど、初めは戸惑いながらも、持ち前の容量の良さで子育てを楽しみ、愛情を持ち始めた一騎と、ダメ人間ながらも、ミリに振り回され、少しずつ父親になっていく零の2人を父親に持つわんぱく少女ミリのドタバタな日常を、P.A.WORKSらしい軽さで明るく描く作品。
今期アニメの中では特に、非常に安定した質と面白さを第1話から最終話まで続けた良作。
人間不信の冒険者たちが世界を救うようです 確定
過去他人に裏切られ、他人を信用できなくなった4人がパーティを組み、いろいろな事件を解決する異世界モノ。世界を救うのはまだ先らしい。
めちゃくちゃ平成アニメっぽいけれど、音響音楽が滅茶苦茶良いし、独特なテンポ感が妙に目を引き、他の異世界モノと全然空気感が違うアニメ。とはいえ、作画があれだったり、算数ベアナックルとかいう珍妙な競技が出てきたり、各所から漂うクソアニメ臭のせいで、かなり人を選ぶというか、多分ほとんどの人から見てクソアニメなのは否定できない。作画はあれだけど構図とか色彩はめちゃくちゃ良いんだよな。
前述の点は質的なポイントであるけれど、このアニメの1番良いところは文学的なところ。異世界モノの多くは派手な魔法や剣技、冒険や戦いといったところに面白さを持ってきがちだけれど、このアニメはタイトルの通り人間関係の悩みにフォーカスしており、そこが面白い。特に、元いたパーティを追い出され、生気を失い雨に打たれていた主人公に声をかけてきたアイドル(異世界のアイドルって何？)と、要所要所で文脈の掴めない会話で悩みを打ち明け合うシーンが良い。
NieR:Automata Ver1.1a 1話現在
同名タイトルのゲームのTVアニメ化作品。1話は原作を忠実に再現しており、PV等を見てもおそらく原作準拠で話やアクションが進んでいくとみられる。制作はA-1 Picturesなので、非常に質が高く、外さないであろう作品。とはいえアクションゲームなので話は割とふわっとしており、そこまで伸び代の大きい作品ではない。あくまでも映像を楽しむ作品。まあ自分は原作を9S編の終盤までしかやっていないので、もしかしたらそれ以降で話が飛躍する可能性もありますが......。
お兄ちゃんはおしまい！ 確定
引きこもりの青年が妹に一服盛られ、ロリっ子になってしまうアニメ。Twitterでも話題になっていた通り、アニメーションの質が異常・天才・変態。背景とか構図もところどころ全盛期のJ.C.STAFFを彷彿とさせる。マジでスタッフの熱量がおかしい。
話的な中身はいたって普通の日常系で、劇的な展開などはなく、中学校に通うことになり、女子中学生の友達ができて、TSモノのお約束的な展開があったり、女子中学生としてショッピングやバレンタインなどの年中行事などをする。
面白さ的にも普通に見れる程度ではあるが、変態的な作画のOP・EDや、姉妹？愛・友情の尊さを強く感じられることを考慮しこの評価。
A
便利屋斎藤さん、異世界に行く 確定
異世界冒険者パーティにマジで普通の鍵開けとか小物修理とかの業者が1人混じっているっていう異世界モノ。ベリーショートがたくさん詰まって1話みたいなスタイルなので、見る価値には乏しいけれど、非常に質が高く、テンポも良く、十分に面白い。キャラクターが本当に良い。
後半くらいからはそれなりに長く重い話が続く。どの話も面白いけれど、話の繋がりとしては結構散らかっている感じがしているのと、唐突にド下ネタをぶっこんで来たりするのが玉に瑕。
REVENGER 確定
ニトロプラス虚淵玄の新作アニメ。話としては、罠に掛けられて許嫁の父親を殺してしまった侍が、4人の殺し屋とともに復讐を果たし、事件の裏にあったアヘンにまつわる陰謀を暴いていくというもの。小判に恨みを歯形として刻むと、利便事屋なる彼らが復讐を果たしてくれるという。必殺仕事人すぎる。殺害方法とかも必殺仕事人をリスペクトしたような殺し方をしたりするので、少なからず影響を受けていそう。
主人公の復讐は最初の1話のうちに果たされたため、残りのストーリーは単なる復讐代行人である。謎。
世間一般ではあまり評価が高くなさそうなアニメだけれど、テンポ感や質はまずまずで、見やすい。
『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS』のように捻られたアニメではないので、虚淵玄といえばこの2作みたいな視聴者は拍子抜けするため注意。
冰剣の魔術師が世界を統べる 確定
世界七大魔術師の1人である冰剣の魔術師が素性を隠して一般家庭出身の少年として魔術学院に入学する、素性秘匿系俺強なろう系アニメ。俺強系特有のカースト制度が蔓延る学院とか、俺強系好きなら好きでしょう。
前半は学園モノ俺つよのお約束的展開が続くも、僅か4話で同級生に正体がバレ、そこからは本人が強さを示すのではなく、同級生のアメリアを鍛え上げるようになっていく。いやいくらなんでも開示が早すぎるって。
そんなわけで前半は結構面白いのだけれど、後半は失速し、まあそこそこ面白いクソアニメ程度の評価。
不滅のあなたへ Season 2 確定
世界のすべてを保存すべく生まれた不死身の何かが主人公のアニメ2期。2期は敵対生物であるノッカーから人々を守るために守護団や騎士団と共に戦う。
不死は自分が出会い記録してきた人たちに変身して戦うことができ、食べ物などを際限なく生産できることを知っていたけれども、実はもう一つ重大な能力を持っていたという点が明らかになり、そこからは本当に展開が熱い。
話は非常に壮大で十分に面白いのだけれど、絵柄とか作画とかがあまりにも微妙なため、特に話題にもならず、なんとも歯がゆい。
もういっぽん！ 確定
柔道少女たちのアニメ。美少女系ではなく、リアル系。の割に声優に伊藤彩紗、古賀葵、長縄まりあ、小原好美、大西沙織、宮本侑芽、等を起用しているため、脳がバグる。
部員が1人だけになり廃部していた柔道部の再建から始まり、2つの大会を描く。天才柔道少女たちのアニメというわけではないので、凄まじい躍進劇を続ける、みたいな話ではないけれど、柔道が好きで、一本をとる快感に魅せられた彼女たちが、仲間からの応援を背に、必死に戦い抜くというのがこのアニメ。
終盤に描かれる大会である金鷲旗の試合以外の回は至って普通のアニメだけれど、最後の試合はガチのスポーツアニメのそれで、非常に面白い。
個人的な注目ポイントとしては、滝川早苗役の安齋由香里という声優で、最終回で3年生の先輩相手に、自分の不甲斐なさを吐露するシーンの演技は、今期アニメ全体で見てもトップクラスの良演技。『CUE!』声優らしいのだけれど、結構良い声優抱えているんだな。
ツルネ ーつながりの一射ー 1話現在
京都アニメーション『ツルネ -風舞高校弓道部-』の2期。1期見ていない状態でとりあえず1話だけ見たけれど、最近の京都アニメーション作品の中では平凡な質で、あまり伸び代も感じない作品。
UniteUp! 1話現在
『ぼっち・ざ・ろっく！』でお馴染みCloverWorksの男性アイドルアニメ。CloverWorksなのでライブシーンの質が非常に高いけれど、それ以外はアイドルアニメとしてもCloverWorks作品としても平々凡々。ややBL強め。
ノケモノたちの夜 1話現在
身寄りのない少女と獣の顔をした不労不死の悪魔が主人公のアニメ。声優が非常に豪華であるが、制作はそこそこ歴史がある割に無名で大した作品も作っていない葦プロダクション。
とはいえ、それなりに期待できる作品。
にじよん あにめーしょん 1話現在
『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のデフォルメキャラショートアニメ。
B
魔王学院の不適合者Ⅱ 〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜 1話現在
俺強系アニメの中でも破格の強さと面白さを誇る魔王学院の2期。主人公アノス・ヴォルディゴードの声優が覇王系ボイスの鈴木達央から儚げ系ボイスの梅原裕一郎に代わってしまったため、アノス構文である「世界を盾にすれば、見逃してもらえるとでも思ったか？」のセリフがマジでまったく全然面白くない。俺強系は誰が声を当てるかが全てみたいなところがあるので、魔王学院大好き人間としては非常に許しがたい。
1期は評価SSSとしているので、そっちを見てくれ。
虚構推理 Season2 1話現在
怪異が起こす事件を解決する虚構推理の2期。1期の記憶が微妙な状態でも2期1話でおさらいしてくれるので安心。
悪くないアニメだけれど、そこまで面白いかと言われればそうでもない。
トモちゃんは女の子！ 1話切り
悪いアニメではないけれど、そこまで期待できるほどのアニメでもない。
しょうたいむ！２～歌のお姉さんだってしたい～ 1話現在
父子家庭の父親と歌のお姉さんの禁断の恋愛な僧侶枠。はい。
KJファイル 14話現在
なんで2クールあるの？な怪獣を紹介するシュールギャグ系4分アニメの分割2クール目。毎話2種類の怪獣が紹介され、怪獣毎にテーマソングがあり、毎週2つの新曲が流れる、驚異的なアニソン量産アニメ。人類には早い。
キャストが特徴的で、清川元夢(冬月コウゾウ/『新世紀エヴァンゲリオン』等)、今井耕二(俳優)、小林清志(次元大介/『ルパン三世』等)、奈日抽ねね(GEMS COMPANY所属VTuber)等が出演している。7/30に亡くなられた小林清志氏と8/17に亡くなられた清川元夢氏の最後の出演作品かもしれない。
C
もののがたり 確定
人間が使ってきた道具に心が宿り、人の形を成した存在である付喪神と戦ったり共に生活したり、なんやかんやする話。
性質は違えど、怪異の類と戦うアニメとして原作からして期待されていた『呪術廻戦』『チェンソーマン』が非常に高い質でアニメ化した直後に、なぜこのクオリティで世に出てしまったのかわからないくらい微妙な質のアニメ。作画とかキャラデザとかテンポ感とかどう考えても平成夕方アニメです。
話に関しても、特に起承転結あるわけでもなく、どこに面白さを置いているのかイマイチわからない。ヒロインである長月ぼたんが付喪神にとって特別な存在であることが幾度となく語られるけれど、少なくともこの1クール目においてはぼたんを巡っては小競り合いが起きる程度で、それを軸に大きく話が動くということがなく、スピード感やスケール感に欠ける。
2023年夏に2期が始まるらしいけれど、この作画では話が伸びてもアニメとしてはまず伸びない。
D
アルスの巨獣
災害のように甚大な被害をもたらす巨獣が日常的に出没する世界で、人類帝国の人体兵器としての実験から逃げ出したカンナギの少女クウミと、カンナギと契約し、カンナギの力を抑制し、共に戦う存在であるナギモリのジイロ、その他途中で出会った数人で逃避行する話。
実験体として生を受け、力を引き出させるために死の絶望を与えられていたクウミが、外の世界で人々と共に過ごし、生きる喜びを知っていく展開は王道的で、かつて契約していたカンナギを喪ったジイロがクウミを守っていくというのも非常にわかるのだけれども、それはそれとして舞台装置・設定が壮大・過多すぎて、前半のスローペースと後半のハイペース展開で、視聴者を置いて行った作品。
ラノベ作家海法紀光が脚本を務めるオリジナルアニメーションで、沢山の設定があり、非常に考察しがいがありそうなので、考察オタクにとっては非常に面白そう。というか全く話を畳まないまま最終回を迎え、さらなる戦いを目前に終了したので、続編がないと何も解決しない作品。
第1話は面白いアニメそのものだったので、続報に期待。
スパイ教室 確定
落ちこぼれスパイ少女たちが、天才だけれど指導が絶望的に下手で全くできない一流スパイの元に集められ、困難なミッションに挑むという話。見ていていろいろ辛いアニメ。
日頃の訓練として、スパイ娘たちが束になって教官に挑むも、毎度返り討ちにされるシーンが何度もあり、おそらくギャグシーンっぽいのだけれど特に面白くもないし、そもそも教官がどうやって突破しているのかもよくわからない。スパイの能力が「毒に耐性がある」はまだしも「不幸体質」って思考放棄すぎる。他にも「どう考えても倒れる角度まで身体を倒しても次のカットではスローモーションで体勢を戻す能力」や「スパイではない一般人だけれど暗闇の中でもスコープ無しで距離も高低差もあるところにある的を正確に撃ち抜く能力」や「その射撃の腕と射撃タイミングが完璧でないと失敗する作戦を立案し成功させる能力」「一瞬で身体を伏せている相手をトランクケースにぶち込む能力」など、奇想天外で説明不能なオモシロ能力が多数見られる。考えたら負け。
キャストは雨宮天、伊藤未来、東山奈央、悠木碧、上坂すみれ、佐倉綾音、楠木ともり、水瀬いのり、梅原裕一郎という超絶人気声優目白押し。その割にどのキャラクターもパッとしない。人気声優集めるだけで面白いアニメができると思ってる？
公式サイトのNext Missionと題され、"Latest Information" staning by.と書かれている画像のファイル名が「Season2.jpg」であることから、次の情報が来る前に2期だろとTwitterで話題になったところが1番の面白ポイント。
E
該当なし
F
該当なし
